mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

「東北の教育的遺産」が縁結びの神様に              ~インターネット時代の効用?

 先月末のことである。午後に突然見知らぬ青年がセンターを訪れた。聞くと、宮城教育大学を会場に開催されている日本教育学会に参加のため来仙した早稲田大学の大学院生とのこと。学会開催中にネットで検索していたら、『東北の歴史的遺産』が目にとまり、どのような本か関心が高まり、昼休みに学会を抜け出してきたとのこと。さらに彼は大学卒業後、高知の新聞社に就職したが、「教育分野」の研究を続けたく、退職し大学院へ進み、鈴木道太の研究中だと話してくれました。センターの書棚から鈴木道太の著書などや鈴木道太にふれた本を取り出して紹介すると、「これは初めて読みました」と話は次々と展開。以前、カマラードに連載した「あの頃を語る」という鈴木道太を囲んでの座談会の記録もぜひ読みたいと。ちなみに彼が大学院で鈴木道太に注目したのは、早稲田大学で鈴木道太研究を進めていた、増山均教授との出会いからだという。
 また必要な時はぜひ仙台へと誘うと、また近日中に宮城にくるというのです。何と白石市の市民図書館に『鈴木道太コーナー』が特設されていて、彼の直筆の原稿や私信、年賀状などが展示されていると教えてくれました。宮城に住んでいながら知らずにいた自分が少し恥ずかしく思ったのでした。ちなみに白石は鈴木道太の出身地です。
 県内のみなさまにも、鈴木道太がどのような人だったのか知って欲しい。そして彼の書いた著書などを読まれるといいなあと思った一日となりました。
 それにしてもインターネット時代の効用(?)に改めて驚いたのでした。

縁結びの神様となった8月発刊の「東北の教育的遺産」もぜひ読んでいただければうれしいです。電話での注文を受け付けています。センターのホームページの問い合わせのフレームからでもOKです。 <仁>