バージニア・リー・バートンの絵本「せいめいのれきし」が、石井桃子訳で日本版が岩波から発行されたのは1964年12月。
バートンは1968年に、石井桃子は2008年に亡くなったが、岩波は、この7月、半世紀ぶりに改訂版をつくった。
それを今日やっと丸善で買ってきた。2人がいないので、真鍋真 監修になっている。
研究がすすんでいるのだから、改訂版をだしたのは賢明だったのではないか。
まだ読みくらべをしていないが、オビには、「どんなところが新しくなったの?」として、
「地質時代区分の年代・進化の歴史や気候変動についての説・生物の名前(学名)などなど・・」と書かれている。
それに、監修者の真壁は次のように言っている。
「三葉虫も、ティラノサウルスも、私たちにんげんも、みんな、地球という舞台の共演者だ!」
なんか、このオビのことばを読んだだけで、明日からの読み比べを考えてゾクゾクする。
最後のページの絵が1カ所だけ違っていて、「21世紀」が入っている。結びの文はそのまま。
さあ、このあとは、あなたのおはなしです。主人公は、あなたです。
ぶたいのよういは、できました。時は、いま。
場所は、あなたのいるところ。いますぎていく1秒1秒が、はてしない時のくさりの、
あたらしいわです。
いきものの演じる劇は、たえることなくつづき ――
いつもあたらしく、いつもうつりかわって、わたしたちをおどろかせます。
どう組み立てるかのアイデアは今はまったくないが、おもしろい授業がつくれそうだなあとも思った。( 春 )