mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

2013-01-01から1年間の記事一覧

8月26日

松江市教委の「はだしのゲン」閲覧制限問題は、いろいろなメディアで取り上げられたが、私が読んだり聞いたりした範囲では、市教委の学校への指示に対する批判で一致していたのでホッとした。 ただ、今になって、このような問題が出てきたということについて…

8月20日

バスでの帰り、仙台駅に近くなるにしたがって路上に警官の姿があちこちに目立つようになった。とくに車を止めているわけでもない。数人で打ち合わせをしている。終わって小走りに走る人、あたりを見回す人、場所によってその様子もさまざまだ。それが何のた…

8月15日

今年も終戦記念日がやってきた。日本にとって、どんな国であるべきか、大きな大きな区切りの日だったはずなのに(いや、はっきりとどんな未来にすべきか世界の指標になるべき道を決めたはずなのに)、それから68年、過去の亡霊がうろうろし、何かにつけて…

8月11日

K「6日も9日も、4年生だった私のなかではあの日も暑い日だったが、68年前よりもはるかに暑いんだろう。」 T「体感する酷暑だけではないな。体の中のモヤモヤも今年はこれまでになくひどい。 福島がどうなるのか、どうする気なのか、少しも向うが見えない。…

8月6日

3日に、第3期戦後教育実践書を読む会の第1回をもった。テキストは宮崎典男さんの「人間づくりの学級記録」、この日の案内人はSさん。参加者はこれまで同様少なく、年度が変わってもふえることはなかった。この企画が始まった頃は毎度人の数を気にしてい…

8月1日

今日は全日本吹奏楽コンクール県予選会の日と聞いた。私には無縁の領域だが、先日の上映会の時に知ったのだ。 「放射線を浴びたX年後」上映の最終回になる夜の部に、私たちの会には珍しく、高校生がポロポロと現れ、なんと10人を超えた。聞くと、すべてS高…

7月30日

「やまびこ学校」を第1回のテキストとしてスタートした「戦後教育実践書を読む会」は、3年目の第3期に入る。第3期1回目は今週の土曜の午後1時半から、使用テキストは、宮崎典男著「人間づくりの学級記録」。1957年に書かれたもの。センター書棚の…

7月25日

明後日の27日、私の所属している「テロにも戦争にもNOを!の会」主催で上映会をもつ。 上映作品はドキュメンタリー「放射線を浴びたX年後」。山形映画祭で観てきた仲間の推薦で選定試写会をもった。全員一致で上映決定。 映画を観ながら自分の想像力の貧…

7月21日

今日は参議院議員選挙。マスコミ予想は自民党圧勝。政治の課題は山積しているのだが経済優先で、しかも投票率予想は低いのではないかとのこと。これもなんとなく当たりそう、3時ごろ行った私の投票所では、私が受付をしている時、横にも後ろにも人影はなし。…

7月16日

宮崎駿の新作「風立ちぬ」が間もなく公開されるということで話題になっている。昨夜のテレビで、宮崎は、これまでのアニメは今の時代ではダメだと言い、この作品を仕上げるまでに8年かかったとのこと。話を聞いていると、彼の作品は、彼自身の時代との格闘で…

7月11日

13日には、フォーラム 子どもたちの今と未来を考えるPart 4「『部活』を語ろう、考えよう!」をもつ。フォーラムへの集まりは多くないが、毎回変わるテーマごとに、4人ずつの話題提供者の話を聞くことは大きな楽しみだ。どなたも見事な絵を想像させてく…

7月6日

暑い! ニュースでは各地の猛暑が伝えられる。梅雨が明けてないせいでカラッとしないのも体に応える。 ゴロゴロしながら、なんとはなしに絵本の書棚から「葉っぱのフレディ」を取り出す。98年に出されたものだ。この絵本は、かつて自分が取り組んだ自然の循…

7月3日

ここ長期にわたって宮城の中で報告された文学作品の読み方の実践を1冊にまとめる仕事(民間教育研究団体の小学校編)に参加している。 5人で作業をしているのだが、「宮城の」と銘打ちながら、5人の見える範囲ははなはだ狭く、県内の様子を広く見える方か…

6月28日

23日、沖縄慰霊の日。テレビを通して、小学1年生の安里君が自作の詩を一生懸命に朗読しているのを見た。テレビは一部だけだったが強く心に残った。全文を知りたいと思い、ネットを探して見つけた。Kさんが紹介したらというので、もう見た人が多いと思う…

6月26日

前回、フィンランドの教育から日本の教育を考える福田さんの講演会にふれた。福田さんの詳細なレジメのなかに、 ●教科書は一つの教材 守るのは学習指導要領のみ 教科書は検定なし 教科書に書いてあることを教えなくても、教科書以上のこ とを教えてもよい テ…

5月20日

先日の福田誠治さんの講演会はフィンランドの教育を通して日本の教育の問題とあるべき方向をとても明確にしめしていただいた。同時に、かつての私の教室の事実までをも思い出すことができた。そして、自分が考えつづけ取り組んだことも大きくは違っていなか…

6月14日

われわれの「茶畑」時代は、何をしても自由であった環境のなかから、ひとりびとりにとってかけがえのないものを、それぞれに探しあてたのだった。ひさし君の生来のエスプリも、あの雰囲気のなかで人知れずしずかに発酵していたのだと思う。 この文は、井上ひ…

6月12日

いま、朝の布団の中での読書は「惜檪荘主人― 一つの岩波茂雄伝」。別に岩波創業100年に合わせたわけではなく、先日、万葉堂でたまたま見つけたもの。小林勇著で1963年に出た。小林は、数え年17歳で長野から上京、兄に連れられて岩波に直接「この弟…

6月5日

16日に、本年度初めての講演会をもつ。演題は「テストなし、競争なしでも『学力世界一』」。 講師は福田誠治さん(都留文科大学副学長)。フィンランドの教育についての著書がたくさんある。 「フィンランドは教師の育て方がすごい」「子どもたちに『未来…

6月2日

昨日は外が気持ちよく、土いじりを楽しんだが、今日は朝からどんよりしている。今からでもいいからすっきりしてほしいと空を見上げる。 「すっきり」と言えば、あまりにあっけらかんですっきりしすぎるのも困ったものと思う。31日の朝日新聞を思い出し取り…

5月28日

なんと悲しい出来事だろう、大阪のマンションの部屋で、28歳の母親と3歳の子どもがひとつの布団で並んで亡くなっていた。そばには「子どもにもっと良い物を食べさせてあげたかった」というメモが残され、母親の体内には食べ物も何も入っていなかったというの…

5月24日

13日、「図書」(岩波)に載っている赤川次郎連載中の一文「~墓からは、忘れかけていた「幽霊」が這い出て来る。文部省が作った『教科書でない教科書』〈心のノート〉である。私は〈心のノート〉を批判する小説『教室の正義』を書いた。『心まで国に支配さ…

5月21日

今朝の河北新報「声」欄に平泉の方が、宮沢賢治が北上川を下って石巻に行ったことにふれていた。 昭和17年発行、佐藤隆房著「宮沢賢治」の中にこのことについて、以下のような記述がある。 中学4年生の時、賢治さんは修学旅行で舟に乗り北上川を河口の石巻…

5月16日

この間、古本屋で、ブックレット「教師にのぞむことーいじめ、体罰、管理教育をなくすには」を買った。1986年2月発行で前年まで準公選による中野区の教育委員だった俵萌子さんの書いたものだ。 副題を見て、「いじめ、体罰」と「管理教育」とを一緒にし…

5月13日

「心まで国に支配させてはならない。」PR誌「図書」(岩波)5月号、赤川次郎連載「三毛猫ホームズ遠眼鏡11」の中の一文である。 赤川連載は毎月の楽しみの1つであるが、今月号は、東大・河合栄次郎教授をモデルにした演劇「長い墓標の列」を観ての感想…

5月8日

いわゆる“大型連休”も終わった。この休み、28日にもたれたわけのわからない行事には情けなくなってしまったが、後半の「憲法記念日」と「こどもの日」についてはこれまでになく意識的になり私にとっては単なる休日の日とはならなった。改憲がこれほど露骨…

5月3日

メディアテークでの上映会に参加した。この日、長年の友人Aさんが機械を回した。地元の新聞は前日、「主役は仙台最後の映写技師」とこの上映会を紹介した。企画は「短編映画祭」の実行委員。長年映写を担当してくれたAさんに感謝しようというもの。病を知…

4月29日

今日の新聞は題字の下に「昭和の日」と書く。記事のトップは昨日の「主権回復記念式典」について。主権回復の日とは何か。「自民党は昨年末の衆院選政策集で、4月28日を主権回復の日として政府主催の記念式典を開くと明記。安倍政権は今年3月に式典開催を閣…

4月24日

いま、年に1教科ずつということで、宮城のサークルに関わっているメンバーの実践記録をつかめる範囲で集めて1冊にまとめる作業をつづけている。12年度は国語で、年度は越えてしまったが、いま第4コーナーを周っている。小さく拙いものでも少しでも多く…

4月18日

とうに姿を消した現代美術社の教科書「子どもの美術」への強い関心をもつ京都の大学生Sさんの刺激を受けて、また、時間を見つけては「子どもの美術」「少年の美術」「美術・その精神と表現」をめくるようになった。 「その精神と表現」の3に、笹戸千津子さ…