mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

カムバック!野田委員 ~第7回いじめ問題再調査委員会より~

 3月14日、第7回いじめ問題再調査委員会(再調査委)が行われました。ご存じのように前回会議は激しい発言の応酬がなされ、委員会そのものが空中分解かとの様相でした。そのためどうなるだろうかと大変心配しました。結論から言えば、新たな再出発をまずは果たしたと言えるでしょう。傍聴者の一人として、ほっと一安心という気持ちです。一番ほっとしたのは村松委員長でしょう。仙台放送のインタビューに「具体的な中身に入る時期と思っていたので、きょう議事が進み、うれしく思う」と答えています。ただ前回会議で激しくやり合った野田委員は欠席でした。会議は粛々と行われ、予定では1時から5時の会議でしたが、なんと4時すぎには終了となりました。早く終わったのはうれしいですが、長丁場の会議と腹をくくって参加したのでちょっと拍子抜けしました。 

 ただ野田委員の欠席については、これでいいのかな? と思っています。新聞報道によれば、欠席理由は日程の都合がつかなかったためのようです。会議のあり方や運営などで混乱を生んできた当事者が欠席という中での今回の再開が、今後の運営に禍根を残さなければよいのですが。一方が欠席の中での再開には、スッキリしないものを感じました。 

 またいじめの定義や発達障害についての指摘や問題点、あるいはSC(スクール・カウンセラー)やいじめが生じた際の学校対応のあり方などの点については、これまでの会議における野田委員の発言が大きな役割を果たしてきたと思っています。今後の議論の行方にも期待していました。問題提起をしてきた委員として、できることなら最後まで仕事をしてほしいと感じます。 

 そして、もっとも重要なことは、野田委員が遺族側の推薦委員であるという点です。その重責を忘れてほしくはありません。野田委員の言動が問題になっても、遺族は「一般の人には暴言に聞こえても、遺族の気持ちを代弁してくれた」、「言葉遣い(の問題)はあると思うが、指摘に間違いはない」というように一貫して野田委員を擁護し、今回の会議後のマスコミに対しても「野田委員の欠席は、非常に残念に思う」と言葉を寄せています。この遺族の思いに応える責任はあるのではないでしょうか。ぜひ応えてほしいと思います。傍聴者の一人として率直な思いを書きました。 

 最後に、この間の再調査委を傍聴してきて、ぜひとも改善してほしいことの一つに、議事録の速やかな公開があります。すでに7回の会議が行われ、そのうち第4回からは公開として行われてきていますが、やっとここ(3月半ば)にきて第4回、第5回の議事録がホームページに公開されました。教育委員会などと比べるとたいへん遅いと思います。また内容的にも要約された概要版となっています。これでは多くの市民がこの会議に関心を寄せていたとしても、具体に議論の中身やどんなやり取りが行われたのかを知ることはできません。ぜひとも議事録の公開は速やかに実施してほしいです。第1回から3回についても議事録として公開できる部分は公開してもよいのではないでしょうか。 

 それから提案です。そもそも公開にしたのは、市民にも一緒に考えてほしいとの思いからでしたよね。だとしたら、今回の会議のように早く会議が終わったら(そうでなくても)、傍聴者の感想を聞くなどという粋な計らいをしてみてはどうでしょうか。市民本位の市政と姿勢を示すあり方の一つとして一考してみてはどうでしょうか。
 どうぞ関係者のみなさん、検討よろしくお願いいたします。(キヨ)