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mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記です。

11月9日

 映画「ソ満国境 15歳の夏」、仙台上映の実行委員会のメンバーのひとりになったが、自分のなかでは、どのくらいの人に観てもらえるかまったく読めなくて、内心イライラしている。

 チラシには、「言葉も国境も超えて次の世代に伝えたい感動の実話 ――生き抜こうとした 悲しい別れもあった 心のふれあいもあった ソ連満州の国境で終戦を迎えた少年たち120人の想いが いま 現代の15歳に伝えることとは・・」と書いてある。

 そう、私は、一人でも多くの中高生に観てほしいと願っている。しかし、その中高生に、この観てほしいという想いを伝えようがない・・、チラシの見せようがない・・。

 耳に入るのは、「彼らは忙しい」「勉強や部活以外にとても時間はとれない」という言葉の類だけ。

 この映画を観てほしいという願いとは別にしても、(中高生の暮らしはそれでいいのかなあ)と心配になる。直接何かの役に立たない大学の文系は不要と国が言ったり、就職に有利な大学や学部が多くに優先されている風潮の広がりで、まっとうな人間の安心して住める社会でありつづけられるのだろうか。

 自転車で片道1時間近くを要した村の高校通学生会が、農協の2階を会場に「青い山脈」の上映会をもったことがあった。私は1年生でどのように進めたかはよくわからないが、自分たちで会をつくったということで興奮したことと、私の「青い山脈」は農協の2階を枠にするように自分の中に今でも鮮やかに残っている。

 もちろん、映画だけのことに限ってのことを言いたいのではない。

 映画「15歳の夏」は実話であり、勤労動員で満州に送られた新京中学3年生が終戦になり、兵隊たちに置き去りにされ、帰るまでの過酷な体験が核になる。

 試写会の日、原作者がおいでになった。短時間、実行委員と話し合う時間があった。その中で、90歳の実行委員のOさんが、原作者に「私も兵隊として近くにいました。Tさんたちを置いて先に逃げたひとりということになります」と詫びるように涙を浮かべて話しておられた。お二人とも心優しい人だ。戦争はあってはならないと私は70年後のこの場でも思った。

 とにかく、なんとかして多くの人に、とりわけ若い人たちに観てもらいたい!

( 春 )