mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

9月2日

 本を読んでいたら、「日本語には『こころが通じる』という言い方がありますが、たぶん英語にはありません。そもそも「こころ」という言葉が英語には翻訳しにくい。スピリットもマインドも少し違うし、ソウルは近いかもしれないけれど、やはり違います。」(佐伯啓思「学問の力」)という文にぶつかった。英語力ゼロの私は平気で使っていた単語にこの歳になって初めて知り少なからず驚いた。

と同時にすぐ、勝田守一さんの書いた「魂(ソウル)において頑固であり、心(マインド)において柔軟、精神(スピリット)において活発でなければ、この現在の困難な状況を切り抜けることはできないように思われる。」(「研究集会というもの」)を思い出した。

佐伯さんの言うような理由との関わりで、勝田さんが頑固・柔軟・活溌と3つに区分して私たちの在り方を説いたのかどうかはわからないが、今まで平気で「こころ」を使ってきていたことに少しブレーキがかかるようになってきたし、勝田さんの言葉を情緒的に受け止めて文そのものにただ酔っていた自分を考えることができた。

それだけではない。「魂において頑固であり~」につづく、勝田さんの次の文をすっぽり忘れていたことに気づくというもうひとつの収穫もあった。

「教育研究運動が、このような状況に直面しているとすれば、研究の拡大と深化によって、教科の指導から、学校全体の在り方までを子どものために変革しつつ、子どもたちの成長に責任をもつことをめざさなければならない。」

この文の「このような状況」は数十年前と同じではないが、勝田さんが私たちに投げたことばは、「学校評価」などということばにふりまわされずに、今、しっかりと受け止めなければならないと思う。小さい試みでもいい、11月の「教育のつどい」でたくさん出されることを今から期待している。