mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

ベーブ・ルース栄光の影に ~ スポーツと戦争 ~

 <春さん>の日記を読みながら、ノーベル平和賞授賞式の記事が掲載された同じ日の天声人語の記事も目を引いた。

 野球好きでなくてもその名は誰でも知っているであろう、アメリカ大リーグのかつてのホームラン王、ベーブ・ルースの話である。ベーブ・ルースは、元々は投手だったこと。打者との二刀流になったのは、第1次世界大戦で、チームの有力選手が次々と兵役に取られ、彼は登板のない日も外野手として試合に出ることになったということ。そして打撃でも頭角を現し、やがては野手に専念し本塁打を量産するようになったと。投手からスタートしたことや、ホームラン王であることは知っていたが、世界大戦という出来事が、二刀流をのきっかけであったとは、考えたことがなかった。天声人語子は次に時の人でもある日本の大谷翔平選手の二刀流へ目を向ける。思う存分、二刀流を完成して欲しい。

 話は変わるが、野球と戦争の関わりでは日本でも悲しい話はたくさんある。その一つに、夏の名物ともいえる高校野球、いわゆる甲子園大会がある。次回は100回大会になる。しかし順調に100回を積み上げたわけではない。本来なら、次回は104回になるはずだった。太平洋戦争に突き進む中で、4年間、大会は開かれなかったのである。

 このように戦争はスポーツのみならず、あらゆるものを引き裂いてしまう。この地上からすべての戦争がなくなることを願うのみである。<仁>