mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

子どもたちのために!

 過日6月21日のNHKクローズアップ現代」で歌手の桑田佳祐さんに対する独占インタビューが放送されました。その中で、桑田さんが作った楽曲『時代遅れのロックンロールバンド』が紹介され、その歌詞に込めた思いを語りました。その歌詞には「♫この頃『平和』という文字が朧げに霞んで見えるんだ。意味さえ虚ろに響く~子供の命を全力で大人が守ること、それが自由という名の誇りさ。No More No War~♫」。という平和へのメッセージ。

 この曲を聴き歌詞を読み、「あ、これはあれと同じだ」と思い出したことがありました。それは、センターのホームページにある6月4日の「ダイアリー」で前所長の菅井仁さんが紹介しているケストナーの『動物会議』の絵本です。私は読んだことがなかったので、すぐに本屋さんに注文し、読みました。世界中の動物たちは、人間には任せられないと「平和のための会議」を開くのです。その時のスローガンが『子どもたちのために!』なのです。

 今、オーストリアのウィーンで核兵器禁止条約の第1回締約国会議が開かれています。この会議には、条約に参加していないNATO加盟のドイツやオランダ、ノルウェーもオブザーバー参加し演説をしています。ところが、「被爆県の首相」を売りにしている岸田首相は、被爆者の強い願いにも関わらす、この核兵器禁止条約に背を向け、オブザーバー参加もしません。そのため会議では、核保有国と非保有国の「橋渡し役をすると公言している岸田内閣・日本政府はその役割を果たしていない」と批判されました。

 参議院選挙が始まりました。今こそ「子どもたちのために!」核兵器のない世界、戦争のない世界をつくることに先頭に立つ日本政府を求めていきましょう。「自由という名の誇り」大人の責任として。(高橋達郎)