mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

えっ本当! フォーラム仙台で上映『あこがれの空の下』

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 今年の正月、東京は和光小学校の藤田さん(この3月で退職されました)から届いた封書を開くと、なかから出てきたのは年賀状と、映画『あこがれの空の下~ 教科書のない小学校の一年 ~』のチラシ。年賀には「よかったら上映会を開いていただけませんか?」と書かれていました。
 私もかつて、短かったとはいえ和光幼稚園に勤め、子育て・教育を見つめ考える貴重な経験をしました。この経験がなければ、今の自分はないだろうと思っています。

 藤田さんの年賀に応えたいと思いながらも、和光を知らない人がほとんどだろう宮城・仙台ではなかなか難しいなあ・・・と思っていました。ところが先日、フォーラム仙台に映画を観に行ってビックリ。なんと近日上映のチラシのなかに、正月に藤田さんからもらったチラシがあるではありませんか。え~っ、映画館で上映してくれるんだ。すごいぞフォーラム。東京の藤田さんに「映画館での上映」が行われることを、すぐさま連絡。藤田さんに映画紹介をお願いすると、快く引き受けてくれました。以下に、その文章を掲載します。ぜひ、みなさん映画館に足を運んでください。コロナが上映に影響しませんように。(キヨ)

    上映は、仙台フォーラムで
  5月14日(金)~ 5月20日(木)の予定
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 学習指導要領改定に伴い小学校に英語・道徳の教科化、プログラミング教育の導入が進められました。この映画は今の教育制度に対して疑問を持つディレクターが一つの試みとして作りました。和光小学校の取り組みを取材し、伝えることが何かしらの波紋を投げかけることになるのではないかと考えたそうです。当初はNHK特集に向けて企画されたものでしたが、映画として作られました。私たちは作成の意図に共感し協力しました。主に2018年の1年間が収められています。

 和光小学校は今では「変わった学校」と珍しがられることもあります。しかし、私たちが続けてきた学校づくりは何も変わったことをしているつもりはなく、当たり前のことをしてきたまでです。むしろ変わってしまったのはその他の学校の方ではないかと感じています。学校って何だろう? 学校でできることって何か? という問いを持ちながら見ていただくと嬉しいです。

 映画の題名「あこがれの空の下」は和光小学校の校歌のことばからつけられました。この歌は和光学園の園長だった丸木政臣さんの作詞です。曲は丸木さんのお友達の池辺晋一郎さんにお願いしました。

  和光小学校校歌「この道をゆく」
  作詞:丸木政臣 作曲:池辺晋一郎

桜が咲いて 顔もほころび 朝の光が 輝きわたる
肩を並べて 元気にゆけば 憧れの空の下 雲は流れ
自由のあかりが 行手を照らす

庭のいちょうが 黄いろく萌えて こずえを見れば 歴史の流れ
夢を描いて 集う人たち 未来への空の下 僕らはみな
希望を抱いて 歩き続ける

木枯らしの中 顔をほてらせ みんなでうたう 命の讃歌
山の彼方に こだましあって 朝焼けの空の下 喜びあふれ
平和の未来を 語り続ける

                                                                             藤田康郎(元和光小学校教員)