mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

改めて「スポーツの楽しさ」を噛みしめる

 もうすぐ1年となるコロナ禍の中で、今更ながら、スポーツの楽しさを考えさせられた。この1年ほど、スポーツから遠ざかった日々はなかった。多くのスポーツ関係の大会などが中止となり、テレビ番組から中継が消えた1年だった。
 そのような中で、年明けから、いくつかの実況中継を楽しみ、同時に様々なことを考えることができた。

 箱根駅伝の予想外の展開と監督が車内から呼びかける言葉や、ラグビーの大学選手権決勝戦の早稲田大と天理大のたたかい。コロナ感染者がでて、練習に制限のあった天理大の結束の強さ。そして卓球の全日本選手権など、息詰まる緊張感を選手たちと共有しながら画面に釘付けになっていた。

 そのような中で、今回一番の収穫は卓球だった。これまで卓球の試合にはそれほど関心がなかったのだが、コロナ騒動で家に閉じこもる中で、中継と所用が重なり、録画していた全日本選手権の女子シングルス決勝戦石川佳純選手が伊藤美誠選手を破り、5年ぶりの優勝を飾ったゲームは、卓球に対する私の認識を新たにするものとなった。それは2人のゲームを解説していた福原愛さんの言葉の力によるものだった。何度も一時停止しながら録画を再生して二人のプレーの凄さに驚くばかりだった。

 目にもとまらぬ早さでラリーが続くのだが、石川選手のある得点場面では、横下回転、横回転、横上回転といった目に見えない細かい回転の違いを、「時計でいうと横上が2時、横が3時、横下が4時でラケットこする」といった具合に説明し、どうやって相手のミスを誘ったか、詳細に伝えてくれる見事な解説を聞きながら、手に汗握る、素晴らしい試合に引き込まれました。
 その一方で、チャンスに見えたボールで伊藤選手がミスをした場面では、「お腹が空いている時に料理が出てきて、手を洗わずに食べてお腹を壊しちゃった」とメンタル面の分析をして説明していたのも、なるほどなあ、うまいこと言うなあと感心するばかりだった。
 おっとりとした、「泣き虫の天才愛ちゃん」というイメージしかなかったのだが、今回の解説を聞き、これまでの印象を返上することにしたのでした。

 そして1月のラストに飛び込んできた超ビッグなニュース。楽天イーグルス田中将大がもどってくるというではないか。田中・則本・岸・涌井に新人の早川を加え、どのような展開になるのか、今から「取らぬ狸の皮算用」をしています。
 とは言いながら、コロナの収束なしには手放しでは喜べないのはスポーツの世界だけではありません。心から安心してスポーツやコンサートが開催できる日が来ることを願うばかりです。<仁>