mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

岩川直樹さん講演会・報告

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 11日に行われた岩川直樹さんの講演会「30㎝の向こう側へ」は、とてもよい講演会になりました。残念だったのは、参加者が思っていたより少なかったことです。学校によっては、この日が運動会というところもあったようですし、その他にもいろんな催し物もあったようです。それらの影響もあったかもしれませんが、とてもよい内容だっただけに、もっと多くのみなさんに聞いていただきたかったなあと思いました。

 ただ参加して下さったみなさんは、日ごろの自分と子どもとの関係、あるいは保護者や職場の関係などを思い起こしながら岩川さんの話に引き込まれ、聞き入っている姿が見られました。感想からもみなさんそれぞれに満足してくださった様子が伺えました。
 センターの企画としては終わりましたが、岩川さんの話を聞く機会が、さらにそれぞれの参加者から広がっていくのもいいなあと勝手に思ったりしました。

 講演の前半は、教育という営み全体を「他者への関心」という視点から考えようということで「ケアの三角形」と「モノサシの三角形」という話をされました。今日の学校だけでなく、社会全体も含めた人と人との関係の有り様を考えるうえでとてもよい話でした。後半は、具体的な教育実践の話をとおして教育とは何か、いま教育・子育てで何を大切にしていかなければいけないのかをそれぞれに考え・問いなおす話となりました。
 講演内容は、今後のセンターつうしんで報告する予定です。

(参加者の感想より)

 講師の人選がすばらしいと思います。岩川先生の話を聞いて、子どもにもう一歩近づき、向かい合っていきたいという勇気をもらいました。また、ケアしケアされる職場づくりもしていきたいと改めて思いました。(AH)

 「30㎝の向こう側へ」~子どもに応える教育~というこの演題に心をひかれて参加しました。演題のとおり、人と人との関係性を築くことの大切さ、その築き方について考え、感じることのできたよい時間でした。学校の中だけではなく、社会の中で生きていく中で、不可欠なことであり、“ケアの三角形”のよいサイクルをイメージしながら仕事をし、生活していきたいと思います。(TI)

 30㎝を超えることで見えてくる本当の子どもの姿。全くちがった教室が創造される。二人の子どもの話から、それが事実として受け止めることができた。
「されど30㎝」とおっしゃった。モノサシがそれを許さない。モノサシを捨てさせる、あるいは忘れさせるものは何だろう。それぞれの教師が、モノサシを忘れるきっかけと出会えることを強く願います。(MS)

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