mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

新しい朝の始まり

 定刻通りプラットホームに電車が滑り込んできた。ところが、おっと!どっこい、ドアが開くと乗るスペースは猫のひたいほど。ほんのちょっとだけ。乗っている乗客からの「これでも乗るつもり・・・?」という無言の圧力をちょっと感じて一瞬たじろぎつつも、乗りますよ!というこちらの決意を無表情で応えつつ、うんとこしょっと、その狭いスペースに無理やり体を差し込んだ。電車は、そんな状況の変化もなに食わぬ顔で、いつものように軽いつまずきを足元に残して走り出した。

 そうなのだ!昨日から新年度、学校が始まったのだ。きゅうきゅうの車内で首だけ、いや目だけを左右に動かすと、真新しい制服に身を包んだ中・高校生たちの姿があちらにちらり、こちらにちらりと初々しい。乗ったドアから次第次第に遠方に押しやられて、降りるときはどうしたらいいだろう? 無事最寄り駅で降りることができるだろうか? という不安と、車内での身の処し方に戸惑っている様子が表情から伺える。新たな生活の始まりのなか、しばらくはこうした緊張が続くのだろう。

 電車を降り、地下から地上へ出ると、今度は入学したての小学1年生が、お母さんやお父さんと登校する姿に出くわす。子どもも親も、にこにこ談笑しながら歩いていく。どんなことを話しているのだろう。これから始まる学校のことだろうか。親は親、子どもは子どもでいろんな思いを抱いているのだろうなあ、きっと。うちの子たちのときは一緒に登校したかなあ? などと思ったり振り返ったり。そう言えば、よっちゃんも日曜日、近くの小学校を通りかかったらランドセルを背負った男の子がお父さんと学校を見にきていたと話していた。月曜の入学式をひかえて、一足先にお父さんと学校までの道のりを楽しんだのだろう。見てはいないが目に浮かぶ。

 そんな今日の、朝の始まり(キヨ)