mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

映画『沖縄スパイ戦史』上映会開催に寄せて

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 年明け早々からすでにエンジン全開の須藤さん。それもそのはず、センターの事務局員でもある須藤さんは今週末に行われる『沖縄スパイ戦史』の主催者の一人なのです。
 ご存じのように沖縄は辺野古基地問題で大きな正念場に立っています。沖縄の人々が抱えてきた歴史と今を知り、私たちの今とこれからを考えるよい機会になると思います。以下、須藤さんから寄せられた映画上映への思いを掲載します。ぜひ会場に足を運んで下さい。
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 1月13日『沖縄スパイ戦史』の上映会を行います。
 この数年、沖縄の基地問題を中心としたものや、沖縄の歴史にかかわるドキュメンタリーを上映してきました。
 私たち「本土」に生きる者が、沖縄で起こっていること、起きてきたことを見えないようにされていることに鈍感でいたり無自覚であっては、何も見えてこないと気づかされたからです。
 「戦争と人間」を考えるとき、殺し合いに他ならない戦争というもの、加害であれ被害であれ、かくも人間の尊厳を奪う戦争というものを、この世界から根絶する意思をどのように自分のものにしていくのか。そのことを問われ続けていると感じてきました。

 今回は4作目の『沖縄 スパイ戦史』。本作がたどる沖縄戦の実態。生き残ったかつての少年兵たちがこれまで語ることができなかった戦いの深層、その深い闇。その後の人生にもたらしたもの。
 作品からは、基地を認めてしまったら戦争を認めることになると、今もなお、抵抗をあきらめない沖縄の人々の堅い意思の裏にある大きな怒りと深い哀しみと悲しみが伝わってきます。
 昨年の12月14日、ついに政府は辺野古海域への土砂の投入を強行しました。翁長知事亡き後の知事選において示された民意は一顧だにされずに。

 新年からの国会には、政府与党から憲法9条を骨抜きにする改憲案が示されようとしています。
 昨年11月に行われた九条の会の集まりで講師の伊藤真さんは、「9条をなくすことは、世界から戦争をなくすという理想を手離すことだ」と語りました。
 沖縄の苦難と苦闘にこたえる道も、この理想を実現する道筋につながるに違いありません。

沖縄スパイ戦史」上映会
  日   時:1月13日(日) 10:00 ②12:30 ③15:00 ④17:30
  会   場:せんだいメディアテーク 7Fスタジオシアター
  参加費:前売り1,000円 当日1,300円 学生500円

  主催 「テロにも戦争にもNOを!」の会 連絡先090-7936-3437 須藤