6月9日(土)の算数授業づくり講座は、小学1年生の数の指導から中学年の小数の指導などにも使える位取りハウスをつくり、つくって終わりでなく、さらにそれを使っての楽しい授業づくりの学習もしました。
なにかに夢中になって真剣に取り組んでいる姿っていいですね。子どもも大人も変わりありません。物差しで測り、材料をカッターやハサミで丁寧に切り、ボンドやテープで貼る。単純な作業なのですが、だからこそ逆にみんな真剣で、会場は水を打ったように静か、かと思うと「あっ、ちょっと曲がっちゃった!」「大丈夫、大丈夫」などお互い協力しながら励まし合う声も。そんな皆さんの様子を見ていると、こちらもうれしくなります。
実は2,3日前まで申し込みがほとんどなくて心配していたのです。ところが、蓋を開ければ予想以上の参加者で大盛況の講座となりました。そのため準備していた位取りハウスの材料が足りず、残念ながら参加いただけなかった方も出てしまいました。ごめんなさい。
《もっと早い段階から申し込みいただければ準備できたのになあ》と思う一方で、学校はとても忙しく、参加したいという気持ちはあっても、実際に参加できるかどうかぎりぎりまで悩んだり、迷ったりしている方も多いようなのです。大変な学校現場のみなさんが「行ってよかった」「来てよかった」と思ってもらえるような学習会を、微力ですが、これからもつくっていきたいと思います。
ちなみに次回(第2回)は、9月1日(土)を予定しております。
内容は、2年生のかけ算の学習に役立つ教師用教具「くるくるボックス」と、子どもたちが「すごい!」と喜ぶ「かけ算マシーン」の製作、さらにそれらを使っての授業づくりについて学習します。詳しくは、後ほどあらためてお知らせいたします。ご期待下さい。
※ 次回開催日を当初9月8日(土)と掲載しましたが、会場の関係で上記の通
り9月1日(土)に変更となります。変更をお詫びするとともに、お間違えに
ならないようお願いいたします。
《参加者の感想》
・うわさの位取りハウス、ずっとほしかったので今日は作れてうれしかった
です。ただ作るだけでなく、説明も聞けてよかったです。知れば知るほど
奥が深く、もっと知りたいです。作りたいけど、なかなか時間がないの
で、こういう機会は助かります。・とても勉強になりました。林先生の子どもを思う手作り教具、その現物と
実践をお聞きでき、元気とやる気をいただきました。早速、生かしていき
ます。秋も参加してみたいです。・教具をつくる意味、教具をつくる際の工夫が子どもの認識を踏まえてのも
のであること、実際に授業づくりをするときの工夫(子どもが自ら考える
ように流れをつくる)など学べる機会となりました。・数のしくみが目に分かるような教具がほしい! と思っていました。今回
「位取りハウス」が作れて本当に嬉しかったです。作りながら「早く子ど
も達に使いたい!」と意欲も高めることもできました。今年は4年生を受
け持っているので、小数や1億よりも大きい数の場面で使えるよう準備し
て授業に臨みたいと思いました。・これまでも位取りの学習は大切だと思い、自分なりに工夫してきました
が、今日作った位取りハウスでますます楽しみになりました。細やかな準
備やこだわりに感動しました。