mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

冬の学習会・報告  ~ 授業のおもしろさ・むずかしさ ~

 1月6日の冬の学習会では、午前中『センターの部屋 授業のおもしろさ・むずかしさ』と題して講座を行いました。

 センターの学習会やつうしんで話題提供や報告をしてもらっている佐藤正夫さん、中地純さん、小野寺浩之さんの3人の方から、改めて自分の授業づくりについて語ってもらいました。

 佐藤さんは、2年生で取り組んだ文学作品『えんぴつびな』の報告をしてくれました。『えんぴつびな』は、教科書には載っていない自主教材です。なぜ教科書に載っていない自主教材にこだわって子どもたちと授業をしたのか。そう思うに至った経緯や思い、そして授業のなかで子どもたちが見せる姿や発言など、具体の授業場面に触れながら話をしてくれました。

 中地さんは、3年生理科の「チョウの飼育」についてです。デジタル教材や様々な視聴覚教材があるなかで、どうしたら実際のチョウの羽化の瞬間を子どもたちに見せてやれるだろうか。その感動を子どもたちに味あわせたい。そのような思いを持って様々な工夫を凝らし取り組んだ内容を実際に使った教具なども紹介しながら報告してくれました。

 小野寺さんは、一時は石川啄木いのちの人でした。啄木に関するあらゆる本や資料を読み、そして啄木の足跡を追っかけていました。しかし、小学校国語のなかで短歌や俳句に使える授業時間は多くありません。そのなかで俳句や短歌の世界のおもしろさを子どもたちにどう伝えるのか、同時に子どもたちと、どう俳句や短歌づくりを楽しむのか。学年の先生たちと協力して一緒に取り組んだ内容を話してくれました。

 3人の話を聞いて、やっぱり目の前の子どもたちときちんと向き合うこと、そして教師としてのこだわりを持つこと。そのことの緊張関係から授業が創造されるのだということを強く感じました。短い時間でしたが、今年最初の充実した時間となりました。

 年明け早々にもかかわらず快く報告してくださった3人のみなさん、ありがとうございました。(キヨ)

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