mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

ノーベル平和賞 、サーロー節子さんの講演に思う

 今日の新聞(12月12日)は、ノーベル平和賞の受賞講演を行った広島被爆者のサーロー節子さんのことが大きく取り上げられていた。

 朝日新聞の見出しは、1面が「核兵器『必要悪でなく絶対悪』」と縦見出し。39面は1段横見出しで「核の闇に光を 満場拍手」。社説はのタイトルは「核なき世界へ 日本の登場待たれる」
 河北新報1面は、1段横見出しで「核兵器 終わりの始まりに」、その下に「ICANノーベル平和賞受賞式 被爆者演説」。3面には縦見出しで「被爆者の声 道開くか」、さらに、記事のなかに「脅威増大 揺らぐ核秩序」と横見出し。

 平和賞受賞講演は85歳の広島被爆者サーロー節子さんだったのに、世界に誇る平和憲法をもつ国なのに、私の見た2紙には、政府のコメントを見つけることはできなかった。なんとも悔しい。

 サーローさんは講演でどんなことを話したか。新聞から少し拾ってみる。

 「原爆投下後の惨状を克明に描写し、核兵器は『必要悪ではなく、絶対悪』と言い切った」
「演説の終盤には、日本政府などの『核の傘』なるものの下で共犯者となっている国々の政府の皆さんに対し、『人類を危機にさらしている暴力システムに欠かせない一部分なのです』と警告。態度を改め、核兵器禁止条約へ参加するよう求めた。」
核兵器の終わりの始まりにしようではありませんか。責任ある指導者であるなら、必ずや、この条約に署名するでしょう。そして歴史は、これを拒む者たちを厳しく裁くでしょう。」・・・ 

この授賞式には、5つの核保有国の大使は出席しなかったとも、出席していた開催地ノルウェーの首相も会場の反応に同調しなかったと新聞は書いていた。

 いろいろな反応を読むと、ICANの平和賞受賞を喜ぶとともに、これからますます問われているのは、名もない私たちなのだということを強く自覚しなければならないと思った。( 春 )

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