mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

現職も退職も、集うサークルで

 11日は、今もつづく「生活科月例会」の日だった。「今もつづく」などというのは、1991年、生活科が新設されてすぐスタートした会なので、それ以後かれこれ四半世紀になるからだ。私自身で言えば、長く参加しつづけた国語サークルも消えた後に生き残っているサークルはこれだけ。古くからの仲間と一緒に自由に話し合える貴重な場だ。

メンバーは少数で、しかもその多くは退職組。一時、存続の有無について話し合ったとき、継続に、より積極的だったのが退職組だったように思う。私にとっては残念ながら、若い人たちはこれまでなかなか長くつづいていない。
 現役の常連はEさんとYさんのみ。ふたりは毎回何かの教室の仕事を必ずもってくる。

 11日、Yさんは、サツマイモと落花生の収穫時の1年生の絵と文。クラス全員のを広げて、参加者でしばらく話し合う。話し合いは、最後にYさんが子どもの作品1枚を手にして「これを使ってもう少しつづけます」と言い、Eさんにバトンタッチ。

 Eさんが配ったのは、原稿用紙2枚の作文。6年生。Eさんの力量頼みで受け持つことになったように思われるクラスで、Eさんからはこれまで苦労話がつづいている。
 この日見せてもらった作文の主R君もEさんに苦労をかけているひとりだ。しかし、R君を知らない私たちにもその作品は明らかに光を与えてくれた。

 Yさんのクラスの絵も、Eさんが見せてくれた作文も、私たちに明るい希望をもたせてくれた。

 自分がYさん・Eさんの仕事のそれを教室でもう使うことができなくても、自分の生きかたへの力とすることができることはまちがいない。
 教室の仕事は教室だけのものではないし、外の仕事もまた外だけのものでないことをこの小さいサークルは私に教えてくれ、そこから毎回何かを得て帰っている。( 春 )