21日の安田菜津紀さんの講演会は、センター主催の行事では、あまり見かけることのない人たちの顔が会場のあちらこちらにみられた。前日まで連日のように問い合わせの電話がなったのも納得だった。新たなセンターとの出会いの場がつくれたことがうれしい。センターの今後の活動を考える上でも貴重な講演会となった。高校生の参加が多くあったこともうれしい限りだ。安田さんに感謝である。
講演では、カンボジア、陸前高田、シリアで、安田さんが出会った子どもたちの具体的な話を、それぞれ現地の情勢と重ねながらのお話。大変な思いをしている子どもたちを前に、自分は何も力になれないと打ちひしがれた時に「人にはそれぞれ役割分担があるのだから、安田さんはこの状況を世界に伝えて」と言われた言葉がとても心に響き、自分のできることを少しずつやればいいのだと元気をもらったと語りかけ、私たち参加者にも、それぞれが、今、自分ができることを考え、やり続けることの大切さを呼びかけました。
それにしても、爽やかなやわらかい語り口で、テンポも心地よく、そして核心をつく問題の提起。サンデーモーニングでの的確なコメンテーターの姿そのまま。小川が流れるように、淀みなく時が流れ、あっという間の90分となった。講演後のサイン会でも参加者と会話を交えながら応じていただきました。