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mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記です。

またしてもアメリカの話題から『国境』を考える (追記)

 「メキシコとの国境に壁をつくる」というトランプ大統領の言葉を聞き、ある絵本を思い出し、ページを繰った。それはケストナーの『動物会議』である。ご存じとは思うが、簡単に話のあらすじを振り返る。

 

人間がけんかばかりしているので、動物たちが会議を開き、人間にけんかをやめろと何度も要求するが効き目がない。そこで動物たちは世界中の子どもを誘拐し、一夜にして子どもが姿を消す。慌てたおとなは一生懸命探したが見つからない。仕方なくおとなたちは、動物たちの要求を受け入れる。動物からは3つの条件が提示される。その条件の1番目は「国境をなくす」である。

 

 トランプ大統領に「読み聞かせ」をしたいほどだ。もちろん現実には国境がなくなるのは、まだまだ、まだまだ、ずっとずっと先のことだろう。でも、これを夢物語にはしたくない。

 ちなみに残り2つの条件は何か。2番目は「制服をなくす」ということ。3番目は「子どもを育てるという仕事は、いちばん貴重な仕事なのだから、学校の先生に一番高い給料を払う」である。2番目は単に「制服」ではないだろう。さまざまな「決まり」と捉えていいのだろうと思う。「自由」への願いともいえる。


 「国境に壁」の話からの連想ゲームに終わらせたくはない。ケストナーの願いを、みんなでバトンを渡し、たすきを繋ぎながら、『国境をなくす』という大きな夢(山)に向かって歩んでいきたい。話が大きくなりすぎたかな。せめて『国同士の争いをなくす』ことは、できるだろう。目標が大きければ大きいほど、参加する方法はたくさん考えられる。登山とおなじである。大きな山には登山口ははたくさんあるから、自分の登るコースでめざせばいい。できるところから一歩一歩の取り組みになる。<仁>

2月12日訂正追記

動物会議を再度ていねいに読み直した。前述の動物たちと人間の代表が取り交わした条件が正確でなかった。改めて取り交わした条件を整理して加筆します。

1 すべての国境をなくす。

2 軍隊と大砲や戦車をなくし、戦争はもうしない。

3 警察のつとめは、学問が平和のために役立っているかどうかをみることである。

4 政府の役人と書類の数はできるだけ少なくする。

5 子どもをいい人間に育てることは一番大事な、難しい仕事であるから、教育者が一番高い給料をとるようにする。