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mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記です。

映画『さとにきたらええやん』を みにきたらええやん

 『さとにきたらええやん』、関西弁独特の言葉の軽みに誘われて映画館に行った。チャリンコにまたがり商店街を右に左にのらりくらり走っていく学ラン姿の中学生ジョウ。その後ろ姿を彼の目線でカメラが追う。ラッパーSHINGO西成の「諸先輩方からのお言葉」が、ひょうひょうとチャリをころがす彼の育ちを物語るように伴走する。そうして、ぼくらは「さと」の世界に連れて行かれる。

 ここは、大阪西成区釜ヶ崎 日雇い労働者の街。38年にわたり地域の児童施設として、学校帰りに遊びに来る子、様々な事情から一時的に宿泊する子や親元を離れて暮らす子など、下は0歳から上は20歳までの子どもらが集う「こどもの里」だ。親たちや地域の人たちにとってもなくてはならない貴重な集い場として在り続けている。その子どもたちと働く職員を中心に、「さと」の世界を匂いまでも含めて描き出す。それは、多くの困難を抱えつつも、たくましく生きている人々の匂い。

 エンディングは、何度もコケながら自転車の練習をしていたマサキが、釜ヶ崎の街を颯爽と走り回る。カメラはオープニング同様、そのマサキの後を彼の目線で追い、SHINGO西成の歌がつき従う。そこには、彼の新しい世界の広がりが映し出されている。

 えっ!中身について知りたい? それなら、今すぐあなたも「さとにきたらええやん」。きっと、あなたの心にもいろんな風が吹くはずやで。聞かせてや!

 ※ ちなみに、宮城での上映は、フォーラム仙台  9月23日 まで の予定。

                              (キヨ)

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