昨年、中学校教科書採択が県内各地で行われ、特に社会科歴史教科書については、どの出版社の教科書が採択されるのか大きな関心を集めました。というのも「新しい歴史教科書をつくる会」などを中心に、近現代の戦争を美化する教科書(育鵬社、自由社)が登場してきていたからです。また県内では、その「新しい歴史教科書をつくる会」が提出した請願を県議会が採択し、自分たちの教科書採択に都合のよい条件整備もしてきていました。その結果、県教育委員会は、これまでにない異例の採用手続きを行うなどして、県立中高一貫校の仙台二華中学校と古川黎明中学校の2校で使う歴史教科書に、育鵬社発行の教科書を採択しました。
子どもたちの豊かな感性と認識を育むうえで、主たる教材である教科書がどのような構成や内容であるかは、とても大切なことです。来年には、新たに導入される「特別の教科 道徳」(道徳科)の教科書採択も行われます。
今回のつどいでは、宮城の中学校歴史教科書採択の問題についても報告・交流しながら、「道徳科」に焦点をあてた学習講演会を行います。ぜひご参加下さい。
教科書問題を考えるつどい
◆と き 5月8日(日)13:00~17:00
◆ところ 東京エレクトロンホール宮城 602会議室
(宮城県民会館)
※ 参加費は、無料
【第1部】交 流
歴史教科書採択問題について
【第2部】講 演
道徳の教科化と主権者教育
~教科書と学習指導要領改訂から考える~
講師 石山久男さん(子どもと教科書全国ネット21常任運営委員)