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mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記です。

大統領のスピーチ

   今週初めのニュース報道は、G7外相会議の話で持ちきりだった。そのような中、もう一人、同期間に訪日していた元大統領の話題を取り上げた局は少なかった。南米のウルグアイのムヒカ氏である。
 2012年、ブラジルのリオデジャネイロで環境の悪化した地球の未来についての国際会議が開催され、当時ウルグアイの大統領だったムヒカ氏の演説で、一躍、有名になった。給料の大半を貧しい人のために寄付し、公邸には住まず、農場で奥さんと暮らし畑仕事をし、古びた愛車を自分で運転し、いつでもどこでもノーネクタイ。
「より便利で、より豊かで、わたしたちは幸せになったのでしょうか」と述べ、人類の幸福とは何かを訴えた。『世界でいちばん貧しい大統領』といえば、耳にしたことがあると思う。
 もう少し彼の演説の一部を紹介しよう。
「人より豊かになるために、情け容赦のない競争を繰り広げる世界にいながら、『心をひとつに、みんないっしょに』などという話ができるのでしょうか」
「目の前にある危機は地球環境の危機ではなく、わたしたちの生き方の危機です」
 絵本『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』の表紙カバーの折り返しには、別書の紹介があり、「子どもは遊んで、遊んで、遊んで、幸せにならないといけない。知識、知識、知識、情報、情報と急いで与えてはいけない。子どもはゆっくり育つべきなんだ」「お金を持っていても時間は容赦なく流れていくんだ。物のために生きてはならないんだ」との文が紹介されていた。
 ムヒカ氏のひと言ひと言に、胸が熱くなるのでした。        (仁)