mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

1月12日

 年末年始にかけての取り組みになってしまった私たち「『テロにも戦争にもNOを!』の会」主催のドキュメンタリー映画「戦場ぬ止み」(いくさばぬとぅどぅみ)の上映会が10日終わった。

 会場の関係で3連休のど真ん中の上映日になってしまったが、県内各地から足を運んでいただき、これまでになく多くの人に観ていただくことができた。とくに安保法制からひきつづき、沖縄、直接的には辺野古問題を心配して観ないでおれない方がこんなにもいるのだということがわかり力がわいた。同時に私たちの会までも後押ししてもらったような感じがして、新たな思いを強くもつ今年の出発になった。

 上映フィルム選定の際、小さい画面で観たときとはずいぶん違う感じがして、いつものことではあるが、映画は映画館の決まった画面で観てもらうためにつくってあるのだということをまた思わされた。もちろん画面の大きさだけでなく、音声についてもそうだ。

 2時間9分の映画だったが、最後のキャスト・スタッフなどが流れる左半分にも三上監督はいくつかの絵を入れていたのには驚いた。それを観ながら私は、監督は伝えたいことがたくさんあるものを、相当おさえてあの時間で無理にまとめたんだろうと思った。

 たとえば、その中の一コマに青々とした辺野古の海でのハーリー大会の様子があった。海の人々の楽しんでいるさりげないほんの数秒間の写真だったが、「このような海と人々の住む辺野古が基地として埋め立てられようとしている。みんなでなんとしても守りたいのです!」という監督の訴えに見えたのだ。

 かつてのこととはいえ、「琉球処分」などという言葉が辞書の見出し語にまでなっている沖縄を、名ばかりの「沖縄県」にして“本土”という言葉の外におき、平気でいつまでもいることはできないと自分自身に言っているのだが・・・。( 春 )