mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

1月21日

2015年1月21日

 先日、ジャニーズ事務所の社長がラジオでしゃべったという話の紹介を新聞の小さいコラムで目にした。ほとんどメディアに登場しない方らしい。私はまったく知らない方だ。

「成長しない子はいない。30年も50年もやっているけど、一人もいない。どの子だってみんな、人間の美しさってあるんですよ」と言ったという。

この一言に私は非常に恥ずかしくなった。自分の三十数年が一気に浮かんできたのだ。

「子どもはみんな可能性がある」などと外向きには口にしながら、内心は、子どもだっていろいろだから仕方ないという思いをいつも捨て切れずに子どもと接してきた自分が、辞めてしばらく経った今、両頬を殴られた思いがした。

小学校のクラス担任はほとんど1年、長くて2年(教科担任制の中学で3年ということもあろう)が勝負という違いがジャニーズとはあろう。また、自らの意志で事務所に入ってきた子どもと、意志はまったく関係がないということもあろう。

しかし、「成長しない子はいない」「みんな人間の美しさがある」と言い切れる人に育てられる子どもとそうでない人のもとで育てられる子どもの幸せ度は測りきれないほどの違いがあろうと思う。

職員室が「成長しない子はいない」「みんな人間の美しさがある」という思いをもつ人たちで構成され、そんな言葉が行き交うことを想像するとワクワクしてくる。

“道徳教育”なんて、まったく迷惑な話ですと、どの職員も口をそろえて言うだろうなあ。