mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

8月22日

 文科省推奨のテレビ番組を先日見た。省庁が「道徳教育☓HERO」というチラシをシモジモの学校まで特定のテレビ番組の宣伝チラシとしておろすなどということを私は知らない。しかも、下村博文文部科学大臣からの、顔写真入りのメッセージもついているのだ。内心、(なんだ? なんだ!)と思いながら、先日、この番組に1時間つきあった。好みと価値の置き方は人によって違うから私個人の評価はあえて控えるが、どうして、これを文科省がチラシまでつくって推奨したかは、とうてい理解できなかった。「最後まで見てから言え!」と叱られるかもしれない。「そんなやつがいるからみせなければならないのだ」とも言われるかも・・・。
 その後、あらためて、チラシに書かれている文科省の意図を読んでみた。文科省に加担してその意図なるものを抜き出して宣伝のお手伝いをしてみよう。それは以下になる。
文部科学省は、平成26年7月14日(月曜日)からスタートするTVドラマ「HERO」とタイアップを行うことで株式会社フジテレビションと合意し、国民の皆様に広く道徳教育に対する理解・普及を図るため、今後様々なタイアップ企画を行っていくことを決定しました。
主人公の検事・久利生公平は、犯罪の被疑者を起訴するかどうかを決定する際に、被疑者の社会的立場にとらわれたり、先入観を持ったりすることなく、疑問を持った点については徹底的に自分の目で確かめ、様々な人たちから話を聞いた上で最終的な判断を下します。
誰に対しても公正・公平な態度で接し、自らの信念に基づいて行動し、真実を見極め、社会正義を追求しようとする久利生公平と、それを支える仲間たちの姿には、「人としてどうあるべきか。自分はどう生きるべきか。」という道徳教育の根源的なテーマと共通するものがあると考えます。
「加担して」とは言いながら、読んでも私には理解できない。でも、今後、道徳教育の理解・普及を図るため、文科省名で、このてのものがどんどん出てくるということになるような感じはする。ドラマの出来の問題もさることながら、文科省の仕事としてはどうなのだろうか、私には大きな疑問が残った。