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mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記です。

8月15日

2014年8月15日

 大戦終了から69年目。この間、戦争で亡くなる人が一人もいなかった私たちの国を誇るべきだ。それは、新しい憲法、とりわけ9条をしっかりと守りつづけたため。世界のたくさんの人がどんなにうらやましく思っているだろうことか。

 敗戦の年の日本人の平均寿命が、男性239歳、女性375歳だったという。それが、現在は、男性までも80歳を超したと先日報じていた。

 しかし、この誇るべき国が急に怪しくなってきた。今日の新聞の一面トップは、朝日も河北も「辺野古ブイ設置」。河北はその下に「平和国家 変質の懸念 -きょう69回目終戦記念日」と。

 

 鶴見俊輔が「戦争のない世界をつくるためには、どうしても国家主権に対して個人がはみ出るようなかたちが出てこなければならない」と書いているが、どうすれば、権力をもつ国に対して「個人がはみ出る」ようにするか、個々がもっともっと知恵をはたらかさなければならないだろう。自分の目で空模様も見ず、風を体で感じることもせず、「『今日は折りたたみの傘をもったほうがいいです』と天気予報で言っていたから」と傘をもつ生き方はできるだけしたくないと時々思う。

 

かつて私たちのつくった生活科の教科書のタイトルは、1年生が「どうして そうなの」、2年生は「ほんとうは どうなの」だった。「平和国家 変質の懸念」が1面見出しになるような今、あらためて大事なタイトルであったと振り返る。このような「どうして・・」を一人ひとりが身につけることができれば、容易に個が負けることはないだろうと思うからだ。

先日の「標的の村」上映会の感想の中にNさんが、「友人から『新しい憲法のはなし』を借りてきて、孫のためにノートに全文筆写した」と書いていたが、Nさんの意志もまた、一人を超える大きな力だ。815日、自分に残る時間はわずかでも、個の知恵と想像力を豊かにしたいとあらためて思った。