mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

1月14日

 今年度の高校生公開授業の日、1月20日がそこまで来てしまった。なのに、受講生の集まりが定員に満たなくて大いに焦っている。何人集まらなければ授業は成立しないということではないが、せっかくの機会を一人でも多くの高校生に体験してほしい。もちろん、まだまだ諦めずに今週いっぱいがんばろうと思っている。

 授業者の仲本正夫先生は、今まで創ったものを取り上げたくないので、この日のためのものを考えていると言ってこられている。こう知らされるとなおさら、一人でも多くの高校生を集めたいと思う。

 しかし、勉強一筋の今の高校生には本当に世界を広げる機会はなかなか許されないようだ。20日には、センター試験のモシ(?)がたくさんの学校で2年生に予定されているのだそうだ。既に申しこんでおりながら、そのためにキャンセルをせざるを得なくなった高校生も出ている。

 優れた数学の実践家である仲本先生の授業を2時間受けたから飛躍的に数学がよくなるということはあり得ない。しかし、その2時間の出来事が体のどこかに残るとすれば数学に限らず、これからの学びに目に見えない大きい力をもつのではないかと私は思うのだ。

 私が高校1年のとき、新制作座の「泥かぶら」の学校公演があった。若い真山美保が座を立ち上げてそれほど経っていなかった時だったと思う。その時の真山の舞台上の姿が体に残り、テレビもない時代の田舎育ちの私は、そこから、人間の生き方について初めて考えさせられただけでなく、その後の人生に残りつづけた。その年の終わり、3年生のひとりが卒業後新制作座に飛び込んだということも聞こえてきて、(わかるなあ)と思い、うらやましく思ったことも思い出す。人に出会うということは、特に若い人間にとって小さいことではないだろう。人との出会いの場を若い人のためにつくることが研究センターの仕事の一つと勝手に思いこみ、私たちは年一度の高校生の公開授業を組んでいる。

受講希望者の中には「昔の高校生」もいる。私たちはそのような希望者も歓迎することにした、いや、大歓迎だ。高校生にまじっていろんな方が学ぶ様子を想像するだけで楽しくなってくる。仲本先生にはまだ断っていないが。

 どうぞ、参加希望の連絡をください。

 電話は022-301-2403  ファクスは022-290-4024

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