私たち研究センターが今、50年代の実践書を取り上げて学習会として読んでいるのも、現場の方たちに参加して読んでもらうことで、何が大事かを考えてもらい、少しでも教室での仕事に生かしてほしいと願うからだ。
今月の29日に予定している今年度第2回の「新しい地歴教育」も大きな刺激になることはまちがいない。ぜひ参加してほしい。
遠藤豊吉さんは、この実践について次のように言っている。
「当時(*50年代)流行していた浅薄な経験主義に根差す社会科教育を、しんに教育的・思想的に克服して、正しい歴史教育・地理教育の確立をめざすその過程と、戦後教育の流れのなかに深い必然性をもって復興していた生活綴方の、充実をめざす過程とが、ひとりの教師のなかでどう統一的にとらえられたか、もしくはどうとらえようとするこころみが行われたか、をこの記録は立証している」
と。