mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

9月19日

 8月の東北民教研でのことになる。  夜、飲みながらサークルのこの頃についての雑談のなかで、Wさんが「俺たちの実践の方向やその報告の書き方は、大学でのゼミ、『体育の子』の影響が大きくあるなあ」と言った。すると間おかずYさんは、「そうそう、私もそう思う」と一段と語調を強めて同意した。  2人の話を聞いて私は、(その「体育の子」の読みは、研究センターの「戦後教育実践書を読む会」の2月予定だったな)とすぐ思った。彼らは話の流れのなかで言ったまでだが、聞いている私にとっては、この「読む会」への大きな大きな応援歌に聞こえたのだ。  ゼミで読んだ実践書が今の仕事に生きてそのベースになっているというのだ。

私たち研究センターが今、50年代の実践書を取り上げて学習会として読んでいるのも、現場の方たちに参加して読んでもらうことで、何が大事かを考えてもらい、少しでも教室での仕事に生かしてほしいと願うからだ。

今月の29日に予定している今年度第2回の「新しい地歴教育」も大きな刺激になることはまちがいない。ぜひ参加してほしい。

遠藤豊吉さんは、この実践について次のように言っている。

「当時(*50年代)流行していた浅薄な経験主義に根差す社会科教育を、しんに教育的・思想的に克服して、正しい歴史教育・地理教育の確立をめざすその過程と、戦後教育の流れのなかに深い必然性をもって復興していた生活綴方の、充実をめざす過程とが、ひとりの教師のなかでどう統一的にとらえられたか、もしくはどうとらえようとするこころみが行われたか、をこの記録は立証している」

と。