mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

8月20日

 県教委に、来年度からの新県立高校入学者選抜制度について聞きに行った。これは、通信68号で特集を組む予定のものの一部になるが、多忙の中、快く受けてもらい、こちらのぶしつけな問いにも制度が決定するまでの事実などを話していただき、いろいろなことを考えさせられた。

 自分自身は入試についてあまり騒ぎたてる人も周りにいなかったこともあり、きわめていいかげんに歩いてきており、あわせてしばらく、身の周りに直接関係もつ人間もいないことからすっかり無関心になっていた。それでも、学習塾の増えるのには驚いてはいたが。

 話を聞きながら、生徒を送る側の中学校、受け入れる側の高校、それぞれの立場での苦労と微妙な違いがあるようだとも思った。同時に、その間で選抜制度をつくっていかなければならない関係者の並みでない労苦も推察できた。

 どんなに改定しつづけても、宮城の場合、この全県1区・この学校格差・「学力競争」のなかで最良の案に到達できるだろうかという疑問も浮かんだ。

 どんな案がつくられようと多数の中学生は入試に関する苦悩から逃げることができないこともはっきり言えそうだ。どうしたら、ゆたかな中学生活をおくらせることができるか。それは、決して、いわゆる「学力」アップやスポーツ技能をみがくことだけではないだろう。

 年々生徒数は減る。それとあわせて学校数も減らしていこうとするだろう。このままでは学校格差は広がるばかりだろう。それに宮城の場合、私立高校との生徒数の割合の約束(?)もあるらしい。そられを思うだけでもため息が出る。

 たくさんの人が、自分が制度審議委員になったつもりで、あらゆる知恵を出し合っていかなければいけないんだと、今になって目が覚めたように入試制度の重要性を本気で思った。

 通信特集についても昨日までとはまったく違って考えている。