mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

今年最後の『楽しく読む こくご講座』 報告

3回目となるこくご講座が、12月10日(土)に行われました。最初の45分は、国語の授業づくりで押さえておきたい大切なことのミニ講座をもち、その後、小学3年生の教材「モチモチの木」と、6年生教材「ヒロシマのうた」の授業づくりを行いました。 どちらの教…

手紙を、書くということ

11月28日付けdiaryの最後に、「みなさんのうちにも郵便受けがあるでしょ?」と書いたものの、手紙らしい手紙はひさしくもらっていない。もらっていないというその事実に、今の私の生活と人と人との関係の有様がみえるともいえる。届くものといえば、毎日の新…

話題沸騰の映画 『この世界の片隅に』

先週末あたりから、次号センターつうしんの原稿が送られて集まってきています。「おすすめ映画」欄の執筆をお願いしたKさんからもメールで原稿が届けられました。メールには、800字では書きたいことも十分に書けなくて少し残念という主旨のことが書かれてい…

12月2日 「渋面」の 渋い思い出

私は山本周五郎の作品を好んで読む。描かれる人間がだれもかれも好きなのだ。 先日、行きつけの古本屋でまだ読んでいない全集未収録作品集1冊を買ってきて読んでいる。短編集だ。 その中の1編の中に、「ひどく渋面してるでねが、腹こでも痛めるだら薬でも…

師走に思う

今年のカレンダーも最後の1枚12月になってしまった。先月だけを振り返ってみても豊洲市場問題から始まって、アメリカの大統領選挙、福岡の道路の陥没、韓国の大統領問題、オリンピック会場問題と、テレビのニュースやワイドショーは、週毎にめまぐるしく動…

手紙、そして待つこと

しばらく前に買ったまま積ん読状態になっていた吉野弘さんのエッセイ集『詩の一歩手前で』を手に取る。目次の中にあった「手紙」というタイトルが目に留まった。そうそう何かの本でだったか? 吉野さんは送られてきた手紙を大事に保管されていたということを…

今年最後の 第3回こくご講座

ずいぶんと寒さが厳しくなってきました。みなさん、風邪などひいてませんか。 10月の第2回に引き続き、第3回のこくご講座を行います。 教科書に載っている物語教材をもとに、作品をどう読み、どうしたら子どもたちと楽しい授業をつくれるのか? 話題提供者…

11月20日 武者小路実篤の「人生論」に想う

今になっても「死んだ子の歳を数えている」と思われそうだから口に出すことは押さえているが、何年経っても、「~そして、人が どんなに しぜんに ささえられて いるかを おしえられて、みんなで どう 生きるかを かんがえながら 生きて いく。」を結びの文…

映画『リトル・ボーイ』 愛と勇気の物語のために吠えろ!

以前に「つうしん」の原稿をお願いしていたこともある清眞人さん(元 近畿大学教授)が、教育科学研究会の機関誌『教育』12月号(特集は、「反知性」社会と教育)に、「学生の世界認識と歴史を生きる苦痛と希望」と題した論稿を寄せている。 その冒頭で、少し…

おやじのせなか、おやじの存在

土曜の朝、新聞を読んでた我が家のよっちゃんが「これ、面白いよ」と切り抜きを寄こした。憲法学者の木村草太さんが「おやじのせなか」欄(11月11日付・朝日)に「ドン・ガバチョの歌『大事だ』」と題して、今は亡きお父さんのことを書いている。 木村さんの…

11月5日 子どもとどんな作品で向きあうか

「ぼくには、鼓の音が聞こえない!」 と言ったSさんの言葉と、その場の様子は何年経っても忘れない。 たくさんのことを教えていただいたKさんの卒業授業検討会は学校からそれほど離れていない小さい温泉宿でもたれた。 Kさんが授業で中学1年生に取りあげた作…

熱戦の日本シリーズの裏側に

プロ野球日本シリーズは、野球好きの私にとっては、連日のゲームの展開にテレビに釘付けの状態となった。優勝が決まった翌日の全国紙A新聞に、優勝に導いた監督やチームの育成方針に関する記事が掲載され、勝敗以上に興味深く読んだ。読まれた方も大勢いる…

10月23日

前回、「教師・三島孚滋雄」のまとめに四苦八苦していることを書いた。気は急くのだが資料不足は依然とつづき、未だにほとんど動けないでいる。 頭をかかえているうちに、かつて中村敏弘さんが「教育実践検討サークル」(国土社)の中に、刈田サークルの機関…

フォーラム・子どもの育ちと「食」 を開催します!

食べることは生きることであり、生きる営みとして日々繰り返されることです。 とりわけ子どもたちにとっては、からだの成長を支えるだけでなく、誰と、何を、どのように食べるかも、とても大切ではないでしょうか。 しかし、今日では雇用や働き方の多様化が…

10月12日 教師・三島孚滋雄 を追い求めて

今月初め、田中武雄さんが来仙、資料集めをつづけていた「教師・三島孚滋雄」のまとめについての話し合いをもった。3月まで一緒に歩いた、というより言い出しっぺでありリーダー役の野々垣さんが急に亡くなり、2人の仕事になってしまったのだ。田中さんはと…

実りの秋の こくご講座

10月に入り、朝夕はずいぶん涼しくなってきました。 好評だった「夏休み こくご講座」に引き続いて、秋も講座を開くことにしました。教科書に載っている物語教材をもとに、作品をどう読み、どうしたら子どもたちと楽しい授業をつくれるのか? 話題提供者の話…

河北新報「持論時論」に、春さんの投稿が載る

もっと早く紹介しようと思いながら遅くなってしまいました。(春)さんが河北新報の持論時論に投稿した文章が、9月11日に掲載されました。すでにお読みの方もおられると思いますが、多くの人に読んでほしいと思い、ここに載せることにしました。 タイトルは…

宮川先生から『接続』と「接続」

宮川さんの講演について書いたのと前後して、『接続』第2号が届いた。宮川さんが送ってくれたのだ。『接続』と対面するのは2度目。最初は、確か駅前ジュンク堂(震災前のイービンズに入っていたジュンク堂)の哲学・思想系の棚だったように記憶している。そ…

9月20日

先日、震災の後、戸倉小中学校が1年間過ごした元善王寺小学校に5年ぶりで行った。 人声はまったく聞こえないが校舎は以前のまま変わるところなく、2階正面ベランダに位置する「花と緑と歌声のあふれる学校」のスローガンの緑色もまったく色あせることなく…

映画『さとにきたらええやん』を みにきたらええやん

『さとにきたらええやん』、関西弁独特の言葉の軽みに誘われて映画館に行った。チャリンコにまたがり商店街を右に左にのらりくらり走っていく学ラン姿の中学生ジョウ。その後ろ姿を彼の目線でカメラが追う。ラッパーSHINGO西成の「諸先輩方からのお言葉」が…

「夏休み こくご講座」宮川健郎さん講演に触発されて

「夏休み こくご講座」で、講師の宮川健郎さんは、戦後児童文学の成立から今日までを、一つは「語り手」の発見とその展開という点から、もう一つは、散文的な言葉を用い社会と子どもを描くようになった児童文学が、日本社会の変化と子どもが抱える困難の複雑化…

9月5日

20日前の朝日歌壇、永田和宏選第2首は、 問いにいつも答えがあって◯✕をつけてもらえた少年時代 詠み手は、水谷実穂さんという方。 歌を読んだ。辞めて20年も経つというのに、またまた数え切れない教室の様子が私におそいかかってきた。そして、しばらく私の…

身の引き方を思う

昨日は休日だったため、朝の報道番組をのんびりとくつろぎながら見ていた。A放送局のコメンテーターT氏が、先日、この日記で春さんも書いていたむのたけじの生涯をまとめて話すコーナーが飛び込んできた。 先の戦争中、新聞記者だったむのさんが、自分の報…

夏休み こくご講座(宮川健郎さん講演) 感想など

8月11日、お盆前の山の日に行われた「夏休み こくご講座」。午前中は宮川健郎さんの講演、午後は教科書教材の「サーカスのライオン」、「ごんぎつね」の話し合いを持ちました。参加者は40名以上となり、午後の話し合いも含め充実した一日となりました。 参加い…

8月25日

河北新報22日1面、「南米初の祭典 きょう閉幕」の横見だしの下半分は、「むのたけじさん死去」との縦見出しに「101歳 反戦ジャーナリスト」のサブタイトルがついていた。しかも、下段のコラム「河北春秋」もまたむのさんをとりあげ、「はじめにおわりがある…

8月1日

「図書」8月号の「数学を学び直す人びと」をたいへんおもしろく読み、自分の過去をもいろいろ思い出させてもらった。 筆者の中村滋さんは、理系の大学で長年数学を担当し、定年後、私立総合大学の非常勤講師になった。そこでは、これまで当たり前だった数学…

宮川健郎さん講演会 ~夏休み、児童文学をより楽しく~

私たち研究センターと、先生たちでつくる「国語の授業を考える会」のみなさんで、夏休みの講座を持つことにしました。 この夏休み、子どもたちも先生たちも、たのしく充実した夏休みにしてもらえたらと思っています。内容はちょっと盛りだくさんです。 1)…

おすすめ映画 是枝監督『海よりもまだ深く』

是枝監督の最新作『海よりもまだ深く』を見てきた。 監督自身も住んでいたという東京は清瀬の団地で映画は撮影された。私も高校まで両親と千葉の団地で過ごしたこともあり、映画に映し出される団地の風景は、とても懐かしい。団地と団地のあいだの芝生、今は…

気になって仕方がない

自分のなかで、先月から、月に1回だけ、この欄に書かせてもらおうということにした。 早いもので、前回から1カ月が経ってしまった。自分で決めたことを守るべく今あわててパソコンに向かっている。 自由な時間がたっぷりあると、ついつまらないことを気にし…

とと姉ちゃんと今

NHKの朝の連続小説「とと姉ちゃん」は、今週、東京大空襲を背景にした展開になっている。「とと姉ちゃん」の生涯の仕事となる「暮らしの手帖」の名編集長である花森安治ももうすぐ登場するのだろ。どのように描かれるのか興味深いこの頃でもある。 花森安治…

学習会 障がい者差別解消法と学校教育の課題

「民主教育をすすめる宮城の会」が、この4月から施行されている「障がい者差別解消法」についての学習会を行います。 「障がい者差別解消法」によって、障がいを理由に不利な扱いをしないだけでなく、個々人の障がい特性に対する「合理的配慮」を行政(学校…

6月1日 「どうして そうなの」「ほんとうは どうなの」

(いつまであの教科書のことを忘れることができないんだろう)。往生際の悪い自分に呆れてしまうのだが、生まれた時から虫の息で、何年も生き続けることができずに姿を消さざるを得なかった「あの教科書」を忘れ切れないのだ、編集に関わった人間のひとりと…

殿、違憲でござる

「殿、利息でござる」が上映中である。地元宮城の実話とあって結構な入りとなっている。藩の重い年貢に夜逃げが続く宿場を救おうと立ち上がった町民。なけなしの金を集め藩に大金を貸し付け、利息を巻き上げる。それで宿場の人々を救うという壮大な計画であ…

政治的でない教育は可能か?

18歳選挙権が認められたのを機に、全国各地の教育委員会が通知などのようなものを次々と出しているようだ。その中で触れられるのが、教師(学校)に対しては、政治的に中立であるようにというのが、おおかたの内容でもある。さて、では政治的に中立な教育と…

研究会のお知らせ テーマは仙台自主夜間中学です

震災後の聞き取り調査などでご協力いただいた東北大学の石井山先生より、下記企画の案内が送られてきました。新聞など報道で、仙台でも自主夜間中学の取り組みが始まっていることは知ってましたが、取り組みの具体的なお話を聞く機会は、これまでありません…

5月17日 大学生 E さんからの手紙

自分に残る時間がなくなってきた私は、暇を見つけては身辺の整理を始めている。先日、開いた手紙の束類の中に、教え子たちに読んでもらおうとまとめた小冊子「戦争って何なんだろう -『父の手紙』をめぐって考える」の礼状の束があった。 その中の1通に、…

教科書問題を考えるつどい

昨年、中学校教科書採択が県内各地で行われ、特に社会科歴史教科書については、どの出版社の教科書が採択されるのか大きな関心を集めました。というのも「新しい歴史教科書をつくる会」などを中心に、近現代の戦争を美化する教科書(育鵬社、自由社)が登場…

教育基本法改悪から10年の教育を問う

センターの取り組みにご協力いただいているKさんが事務局長をする「民主教育をすすめる宮城の会」が、教育基本法改悪から10年になる今年、この10年間の教育を問う教育講演会を開催します。 ゴールデン・ウィーク初日となりますが、ぜひ多くの方にご参加いただ…

おすすめ映画 『ボーダレス―ぼくの船の国境線』

しばらく前ですが、「ボーダレス-ぼくの船の国境線」というイラン映画を観ました。 イランというと核査察や、アメリカのブッシュ前大統領が北朝鮮、イラクとともに悪の枢軸国の一つとしたことから物騒で危険な国というイメージがありますが、こと映画に関し…

大統領のスピーチ

今週初めのニュース報道は、G7外相会議の話で持ちきりだった。そのような中、もう一人、同期間に訪日していた元大統領の話題を取り上げた局は少なかった。南米のウルグアイのムヒカ氏である。 2012年、ブラジルのリオデジャネイロで環境の悪化した地球…

スキップ、プップップ

仙台も桜が咲き、春の陽が日に日にその明度を増しています。薄着になって身軽になったついでに、仕事場に向かう途中でちょっとスキッププップップ・・・周りを見回すと歩道を歩く人の白い目・・・。あ~、いいおとながスキップはあり得ないか、と苦笑いを浮かべて…

4月5日

自分が日本人でありながら、「日本人って・・?」と考えてしまうことがしばしばある。 一人ひとりがよく見えないとき、どんな理不尽なことにあっても冷静にふるまう人たちを目にするときなどに そう思うことがある。 学校の様子を耳にしても、いくら世の中が…

出会いをつくる

今朝の朝日新聞で天声人語氏の変更の知らせが掲載された。早速、紙面下の本文を、ある意味でわくわくしながら読み進めた。新しい天声人語氏は、どんな出会いを作ってくれるか、楽しみである。書棚に並ぶ本を眺めながら、この欄で紹介された本がすぐ思い出さ…

3月28日

前回、「道徳と教育を考える会」の報告のつもりで、太田さんの膨大な提案資料名を羅列した。その中の一つ「アメリカ教育使節団報告書」は村井実訳の講談社学術文庫からのものであり、私は久しぶりに「村井実」の名を見て、急に在職中、校内の仲間との読書会…

3月25日

20日は「道徳と教育を考える会」の例会だった。 今回も前半は太田直道さんによる話し合いのための問題提起。この日は「戦後道徳教育」の第1回。 その内容として使われた資料は以下になる。 1、「公民教育刷新委員会答申」「修身、日本歴史及び地理停止に…

3月22日

先日、ある中小企業の組合が、今年の春闘を、非正規社員の給料を現在の日給制から月給制にすることで交渉している様子をテレビで見た。もちろん非正規社員は組合員ではない。それを交渉事項とするまでの経過はすんなりとはいかなかったろうと勝手に推測し、…

3月15日

13日の夜、福島原発事故の88時間のテレビを見た。もちろん、5年後の今も何もみえていない事故の初めの3日間のことになる。所内のすべての人は死との闘いであることを意識しながらの行動であったろうことは、観ている者にびんびんと伝わってきた。 これ…

3月10日

「漢詩一日一首」(一海知義著)のなかに取り上げられている「春興」(武元衡さく)は、次のような書き出しになっている。 過去の中国の政治家は、すべて詩人であることを強要された。詩人にはなれぬまでも、すべての政治家が詩を読み詩を作った。理由はいく…

3月7日

昨日の「天声人語」は“微生物”をとりあげていた。SF小説「火星の人」(私は読んでいない)での土づくりの話で、地球からもっていった土を火星の土に少しふりかける。「生きた土に暮らす微生物たちが作物つくりには必要なのだ」とつづく。これは天声人語で…

3月2日

「ザ・思いやり」という映画を観た。日本が駐留アメリカ軍に「払う?」「貢ぐ?」「プレゼントする?」・・・ている、いわゆる「思いやり予算」と言われるものをリラン・バクレーというアメリカ人が「なぜここまでアメリカ軍を思いやらなければいけないのか…