mkbkc’s diary

みやぎ教育文化研究センターの日記・ブログです。

汝の馬車を星につなげ ~東北の教師の願いを今に~

研究センターが「東北の教育的遺産」を発刊してくれた。苦しい財政のなかでの決断に感謝している。 というのは、20名を超える東北6県の書き手のほとんどは戦前から活躍した方々で、それぞれが取り上げている教師もその仲間たちだ。かつて、「よみかた東北」…

季節のたより24 イワウチワ

北斜面に命をつなぐ 春の使者 雪解けの頃に、栗駒山や舟形山のブナ林を歩くと、カタクリやキクザキイチゲなど、早春植物といわれる草花たちが、瞬く間に花を開いて実を結び、いつのまにが姿を消していきます。イワウチワもその仲間です。 春を知らせるイワウ…

『春の教育講座』一挙紹介! - 素敵な新年度を迎えるために-

学校現場は、年度末でたいへん忙しいことだろう。通知表の記入は終わっても指導要録や各種校務分掌のまとめや引継ぎ、教室の片づけや新年度に向けての様々な準備、本当に目の回るような忙しさに違いない。 その忙しさの中でも多くの教師たちは、新年度のスタ…

季節のたより23 コブシ

北向くつぼみ 雪のような白い花 野山の雪解けが進み、木々の芽吹きも感じられる季節となりました。里山にコブシの白い花が咲き出すのはもうすぐです。 2月の「マンサク」に続いて、早春の息吹を伝える丸山薫の詩を紹介します。 北国の春 丸山 薫 どうだろう …

西からの風8 ~私の遊歩手帖4~

◆ルーベンスと磔刑像 かつて私はニーチェを論じた拙著『大地と十字架』のなかに探偵Lという我が分身を登場させ、彼にこう言わせたことがある。 「実に奇妙なことだな。この惨たらしい死骸の像を信仰の核心としているなんてことは」。あるとき、ふと俺のなか…

春さんのdiaryを読んで ~ もう一人の自分 ~(2)

前回のdiaryに続けて書いてもよかったのですが、そうするとあまりにも文章が長くなると思い、今回とに分けることにしました。 引き続いての内容なので、新たに何かまったく違う内容をということではありません。前回は春さんとE子さんとの話でしたが、今回は…

春さんのdiaryを読んで ~ もう一人の自分 ~(1)

春さんのdiary「教え子からの手紙」を読んだ。大学生になったE子さんは春さんに宛てた手紙のなかで言う。 感じたままに書く、伝えることが、最近出来なくなってきた気がします。年を重ねるにつれ、どこかに軽い嘘みたいなものが混じっている気がするのです。…

教え子からの手紙 ~ 届く言葉 、つなぐ言葉~

自分の終わりに向けて身の周りの片づけを少しずつ進めているのだが、なかなかその跡が見えない。つい最近は、手紙類の整理をしたが、読みに時間をとられてこれもなかなか進まない。そのうえ、この自分にとってだけ大事な書簡を、どうやって持ち続けていける…

季節のたより22 セリバオウレン

ひっそりと咲く白い花、根茎は漢方の処方薬に 早春の雑木林で、セリバオウレン(キンポウゲ科)の白いつぼみを見つけました。春を告げるマンサクの花が咲きだす頃に、カタクリよりも少し早くに、人に気づかれないようにひっそりと咲きだすのが、この花です。…

大震災から8年 いのち・子どもと教育を考えるつどい

毎年3月11日前後に開催してきている「いのち・子どもと教育を考えるつどい」を、今年も3月2日(土)に開催します。 震災から8年が過ぎ、その記憶と経験をどう継承するかという課題とともに、被災地・被災校でのこれまでの実践から、被災地だけでない私…

加藤先生の高校生公開授業を終えて

~ 教え子からの応答責任として ~ 加藤公明先生の高校生公開授業が終わりました。開催に至るまでは高校生が何人参加してくれるだろうとヤキモキした時期もありましたが、ふたを開けてみれば、なんと定員30名を大きく超えて38名の参加で当日を迎えることがで…

5年国語『大造じいさんとがん』公開授業&検討会のご案内

研究センターでは、定期的に授業づくりのための講座や学習会を行ってきています。 今年度も夏から冬にかけて物語作品の読みを中心とした『こくご講座』や『算数授業づくり講座』、その時々の先生方の要望に応えての「道徳なやんでるた~る」「国語なやんでる…

ぜひお薦めの映画です。「あの日のオルガン」

映画「あの日のオルガン」の上映が始まります。第二次世界大戦が終末を迎える前、戦火を避けようと全国各地で学童疎開が行われましたが、東京大空襲を予測し、当時、誰も考えなかった疎開保育園で53名の幼い子どもたちのいのちを守った、若い保育士たちの実…

授業における小森さんの愛について ~2~

小森さんからの愛を小牛田農林の生徒たちがどう受けとめたかは、この間のdiaryで書いた。では、なぜ生徒たちは小森さんの愛を受けとめたのだろうか。そのわけを小森さんが東大の教授だからとか顔がいいからとか、そういう小森さんの属性や特性に求めることも…

季節のたより21 マンサク

春告げる 折りたたまれたリボン花 立春がすぎてから急に寒さがもどってきたようです。雑木林の中もまだ目覚めていないように見えたのですが、見上げると枝先の茶色のつぼみから黄色いものがのぞいていました。マンサクの花がひらき始めたようです。 マンサク…

小牛田農林T先生からの手紙に応えて ~小森さんの愛について想う~

今、手元に小牛田農林のT先生から送られてきた封書がある。封筒の表には12月26日と日付が記されているから、受け取ったのは年の瀬も年の瀬。封を開けると、なかには昨年11月、東大の小森陽一さんが小牛田農林で行った授業・宮澤賢治「永訣の朝」の生徒たちの…

西からの風8 ~私の遊歩手帖3~

◆「夏」— ボナール もう既に10年以上前になる。 僕は『いのちを生きる いのちと遊ぶ——the philosophy of life』(はるか書房,2007)という本を出したとき、そこに次のように書き入れていた。「僕はドイツ表現主義から2つのメッセージをもらった」と。つけく…

架空文壇内閣の面々をめぐって ~安倍内閣とは大違い~

前回(1月16日Diary)につづき「架空文壇内閣評判記」。他人の書いたものを、いかにもわがことのようにつづけるのは気がひけるが、自分の中では「架空」を超えて「現実」に結びつくので、書き手の技に驚きながら今を考えつづける。 前回は荷風大臣だけで終わ…

季節のたより20 フキノトウ(フキ)

フキノトウは 春を告げるフキの花 早春、まだ雪の残る野原で、雪を押しのけちょこんと頭を出しているフキノトウを見つけると何だか嬉しくなってきます。 フキノトウはキク科のフキの花。小さな愛らしい花を咲かせますが、美味しく味わえるのは花が開く前。味…

西からの風7 ~教室にて5~

◆ 幾つかの導きとなる言葉 《自分のなかのトラウマを問うということは、それ自体、人間にとって生を励まし豊饒化させる働きをする肯定的経験と、それを破壊する否定的経験、そのどちらがその人間の世界観を定める基礎経験の地位を占取するかの主導権争い、こ…

高校生公開授業 参加高校生まだまだ募集中!

2月10日(日)に実施される高校生公開授業。すでに研究センターのホームページ、diary(昨年12月12日)で案内してますが、まだまだ参加高校生を募集しています。ぜひ申し込みください。 加藤公明さん 高校生公開授業 テーマ:歴史探究~なぜ?を問う…

西からの風6 ~教室にて4~

◆トラウマとの対決という新たなる人生のステージ 児童期における「無視」という暴力経験の雛型性はどの点にあるのか? 既に触れた問題ではあるが、念を押したくなる。 キーワードは「グループ」であり、そして、イジメが「信頼関係の突如たる取り消し」とし…

安倍内閣もビックリ?! の 架空文壇内閣

新しい年を迎えた。元日以来晴れの日がつづいているが、新年になってもいっこうに晴れやかな気分にならない。歳をとったお前はどうでもいいだろうと思われそうだが、そううまくはわりきれない。残された時間がどのくらいだろうが、その時間を気持ちよくすご…

西からの風5 ~教室にて3~

◆トラウマ大陸への視座 前回・「教室にて2」に私はこう書いた。その後の精査に基づき一部数値を訂正(太字)してくりかえそう。 学生たちのレポート「私のイジメ経験」(イジメられたにせよ、イジメたにせよ、傍観者となったにせよ、自分自身が経験ないしご…

季節のたより19 フクジュソウ

蜜を持たず、花を温め虫をよぶ フクジュソウは、雪国に春の訪れを教えてくれる草花。子どもの頃に田舎の土手で、雪解けとともに鮮やかな黄金色の花が咲き出すのを、心躍るような気持ちでながめたことを思い出します。 フクジュソウは「福寿草」と書き、和名…

映画『沖縄スパイ戦史』上映会開催に寄せて

年明け早々からすでにエンジン全開の須藤さん。それもそのはず、センターの事務局員でもある須藤さんは今週末に行われる『沖縄スパイ戦史』の主催者の一人なのです。 ご存じのように沖縄は辺野古の基地問題で大きな正念場に立っています。沖縄の人々が抱えて…

歩みいる人に安らぎを、今年もよろしくお願いします

あけましておめでとうございます。 一昨年、昨年と元旦は自宅近くの台原森林公園に佐藤忠良さんの「緑の風」に会いに行っています。我が家では、恒例行事になりつつあります。よっちゃんは年に1度の定点観測みたいと笑います。 そうかもしれません。これか…

対話から新たな考えや協同を ~ 新年を迎えるにあたって ~

2018年も残り2日となりました。28日は午後から事務局員でセンターつうしん93号の発送作業。これがセンターの御用納になりました。毎度のことですが「つうしん」作りは特集内容で悩みます。やっとテーマが決まったと思ったら次は執筆者を誰に依頼す…

冬の学習会は、1月5・6日の2日間です!

今年も残すところあと3日です。昨日の、今年最後の仕事は『つうしん93号』の発送作業となりました。みなさんには、今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。 年明け最初の仕事となる「冬の学習会」についてご案内します。年…

今年最後の3連休は、映画ざんまい

今年最後の3連休は、映画の世界を堪能しました。初日は仙台フォーラムで上映が始まったばかりの「十年」を鑑賞し、中日は「ハッピーアワー」や「寝ても覚めても」などで注目の映画監督・濱口竜介さんによる映画講座に参加しました。 映画「十年」は、香港で…